長崎のお土産に「からすみ」と言う物があります。
中国(唐)の墨に似ていることから付いた名前だそうですが、長崎の人たちはほとんど口にする事は無く、長崎土産として根強いファンに支えられている珍味です。(越前うに・三河このわたと並ぶ日本三大珍味のひとつ)
「からすみ」が、長崎に伝わって来たのは、18世紀のはじめごろで、長崎近海で捕れる鯔魚(ぼら)の卵巣を取り出した後、水で洗って血抜きし、水切りした後、塩を擦り込んで樽に1週間ほど寝かせます。
それから清水に浸して塩抜きをします。その後、大きさ別に厚板に並べて形を整え、寒風で乾かせながら、2週間ほど念入りに手入れされて「からすみ」に仕上がります。この塩抜きが、「からすみ」作りの一番難しい工程で、昔から秘伝とされてきました。
写真のお店は、「小野原本店」という安政6年創業の「からすみ」の老舗で、長崎の都市景観賞という地域の景観に調和した建物に贈られる賞を受賞した昔ながらの造りのお店です。
長崎にはもう一店「からすみ」の老舗で、11代続いた「高野屋」と言う有名な専門店がありますが、「からすみ」自体の味は食べ比べた事が無いので、どちらが旨いか良く分かりません。
冒頭に書きましたが、長崎の人は酒好きの人のお土産には使うことがあっても、自分で食べる為に購入する事はあまり無く、私の場合もかなり間隔を空けて両方の店の「からすみ」を食べましたので、良く覚えていません。でも「からすみ」自体の味は好きですが、これも好きな人とそうでない人と別れる微妙な食べ物ですね。
食べ方は、3ミリほどの薄切りにして、表面の薄皮をはいでそのままか、大根の薄切りといっしょに食べるのも味わい深い食べ方ですね。また、からすみの薄切りは、弱火であぶって食べても変わった味がします。いずれも酒の肴としては最高の満足感を味わえます。
ほかにも、(私はやった事は無いですが・・・)少量の砂糖をとかしたブランデーをからすみにぬり、数時間後2〜3ミリに切っていただく方法や、薄切りのからすみ・海苔・わさびを添えてのからすみ茶漬けもおいしい食べ方のひとつです。(これは美味しいです)
長崎特産からすみ製造本舗・小野原本店 からすみ(中)





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